介護事故防止~リスクマネジメント~
2020/04/21
介護事故防止~リスクマネジメント~
<介護事故はなぜ起こる?>
介護事故とは、介護場面で介護中などに起こる事故のこと言います。
転倒事故、誤薬事故などが含まれます。一番多い、転倒事故を例にして考えてみましょう。
まず、転倒事故がどのような時に起こっているかを考えます。
自室で起こる。共有スペース(食堂)で起こる。などがあります。
この内、共有スペース(食堂)で起こる事故は介護職の見守り不十分ということもあり得ると思いますが、自室で起こる事故は介護職が見守りできない状況です。
この2つの事故を同じ転倒事故として考えていると、介護事故は起きます。介護現場でよくみられる特徴として、この全く考え方が違う事故を同じ転倒事故として考えているため、事故が起き続けるのです。
研修なで介護職に問いかけても、多くの答えが「見守り強化」や「ナースコールで呼んでもらう」などの対応しか答えが出てきません。これでは、どちらの事故も起き続けます。
介護事故が起きる原因の一つは、このように事故を正しく判断できていないから起こっていることが多く、この考え方を変えていく必要があります。
介護事故防止に必要なこと
上記のような2つの事故を混同することなく、原因を考え対策が正しくできることが重要です。
そのためには、介護事故防止に必要な2つの考え方によって、正しく事故を整理することです。
・リスクアセスメント
・ダメージコントロール
この2つの考え方を整理し、2つの事故を考えていく必要があります。
共有スペース(食堂)などで起こる転倒事故は、リスクアセスメントをしっかりすることです。どこに死角があり、介護職はどの位置から見守りをする必要があるか言う対策が有効です。
また、自室での転倒事故には見守りができない状況ですからダメージコントロールを行う必要があります。伝え歩きができるよう家具の配置を調整し、絨毯などのクッション性のある床材に転倒した際の衝撃を最小限にするなどです。
このような対策を行うためには、介護事故が起きた際にその事故をどのように判断するかが重要になります。
同じ介護事故が起き続けるということは対策が不十分であるだけでなく、その対策が間違っている可能性もあります。
介護事故を防止にするには、この考え方をしっかり学んで介護事故を正しく理解することが求められます。
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