介護人材の不足を解消!!
2019/04/27
介護職の離職防止
介護職の人手不足が起きる理由
介護職の人手不足はなぜ起きるのか?その理由をご存じですか?
介護職の採用が難しく、なかなか人の応募がない、集まらない…等多くの声を聴きます。介護職が不足してご利用者を新規に受け入れることができないとの声もあります。
ある介護施設ではコスト削減のため、常勤職員を減らし非常勤職員を増やすとした結果、常勤職員が退職し非常勤職員が集まらず、最終的には派遣社員で補うことになり介護人材の不足がおきました。結果的にコスト削減にならずに、素晴らしい人材まで退職してしまい、立て直しに時間を要したということがありました。
介護人材の不足にならないよう、今いる職員が離職(退職)しない方法も合わせて考える必要があります。介護人材の不足で悩む介護施設では、新しく採用した職員が次々に退職していくという所があります。その職員はなぜ退職したのでしょうか?その退職理由を知っていますか?
介護職が退職する理由
介護職が何を求め、何を考えているのか?介護職の退職(離職)理由を考えてみましょう。………今から十数年前、私はたった一度だけ介護職を辞めようと思ったことがあります。
それは、理想と現実の壁に嫌気を感じたからです。「少しでも人の役に立つ仕事がしたい。人を笑顔にする仕事がしたい。」と思い、この介護の仕事を目指しました。それなのに、実際には、「こんなことをしたい」「ご利用者に喜んでもらいたい」と話すと、事業所の管理者や先輩に…人が足らない、利益にならない、無駄、と言われました。
何のためにこの介護の仕事をしたいと思ったんだろうと思い、疑問を感じてしまいました。この仕事は私が求めていた仕事ではないと感じ、この仕事を辞めようと思いました。
介護職を続ける理由
何がそうさせたのか?
その後、就職した施設では、あまり予算もなく決して良い介護ができている訳ではなく、給料も高い方ではありませんでした。人も少なく夜勤でも休憩が取れない状態も多かったです…。
しかし、それ以上に働いている職員たちが行事やイベントでは「次、何する?」「何ができるかな」「何がしたい」と常に話し合っていて、「前の企画よりもっと良いものを創りたい」と取り組んでいました。
そんな中にいて、理想の介護ではないけれど、ご入居者と一緒に楽しんでいる自分がいて、「これだ」と感じました。「これがしたかったんだ」と思いました。
介護人材が不足する今の介護現場で一番欠けているのは、このように「何ができるか」と考えることではないでしょうか?
介護職が不足する大きな原因は、この「理想」をあきらめてしまったからです。できるかも知れないという「希望」やこんなことがしたいという「夢」を失ってしまったからです。介護保険制度が誕生した時は、もっと、「理想」「希望」「夢」が介護現場にありました。もっといろんな可能性を感じることができました。