外国人介護職員の育成に悩んでいませんか?「教えても伝わらない」を解決する指導方法
2026/08/09
外国人介護職員の育成に悩んでいませんか?「教えても伝わらない」を解決する指導方法
1.「何度教えても伝わらない…」外国人介護職員の育成に悩んでいませんか?
外国人介護職員を受け入れている介護施設では、
「何度説明しても同じことを聞かれる」
「指示したことと違うことをしてしまう」
「介護技術をどう教えたらいいかわからない」
「日本語が十分に伝わらない」
「注意すると、本人が落ち込んでしまう」
「教育担当者の負担が大きい」
といった悩みを抱えることがあります。
外国人介護職員の育成では、本人の能力だけを問題にするのではなく、「指導する側の教え方」を見直すことも重要です。
「外国人だから教えるのが難しい」のではありません。
日本人職員に対して行っていた指導方法が、そのままでは伝わりにくい場合があるということです。
外国人介護職員の育成に悩んでいませんか?「教えても伝わらない」を解決する指導方法
外国人介護職員の「仕事を覚えない」は、本当に本人の問題?
例えば、
「移乗介助を覚えてください」
と伝えただけでは、経験の少ない職員には、
- どこを持つのか
- どのタイミングで声をかけるのか
- 利用者の身体をどう支えるのか
- やってはいけないことは何か
が十分に伝わらないことがあります。
そこで、
①やって見せる
②ポイントを説明する
③本人にやってもらう
④できているところを伝える
⑤修正点を具体的に伝える
⑥もう一度やってもらう
というように、指導を細かく分けてみましょう。
これは外国人介護職員に限らず、新人教育にも有効なOJTの基本的な考え方です。
外国人介護職員の育成に悩んでいませんか?「教えても伝わらない」を解決する指導方法
3.「日本語ができる=仕事の指示が理解できる」ではない
外国人介護職員の指導で忘れてはいけないのが、日本語の問題です。
日常会話ができても、
「見守りをお願いします」
「臥床させてください」
「状態を観察してください」
「適宜対応してください」
など、介護現場特有の言葉は難しい場合があります。
そのため、
「簡単な日本語にする」
「一度にたくさん伝えない」
「具体的に伝える」
「実際にできたか確認する」
ことが大切です。
例えば、
「適宜対応してください」
ではなく、
「10時に体温を測ってください。37.5℃以上だったら、私に知らせてください」
のように、**「いつ・何を・どのように・どうなったら報告するか」**を具体的に伝えます。
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4.「やさしい日本語」は、子ども扱いすることではない
外国人介護職員への指導で、
「簡単な日本語を使うのは失礼なのでは?」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、ここでいう「やさしい日本語」は、相手を子ども扱いすることではありません。
仕事に必要な情報を、誤解なく伝えるためのコミュニケーション方法です。
例えば、
「15時までに、〇〇さんの水分摂取量を記録してください」ではんく、
「15時までに、〇〇さんがどれだけ一日でお茶やお水を飲んだのか、紙に書いてください」
と「水分摂取量」→「お茶やお水を飲んだ量」、「記録」→「紙に書く」などの簡単な日本語表現にします。
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5.文化や価値観の違いを「問題」にしない
外国人介護職員の育成では、文化・習慣・価値観の違いから戸惑うこともあります。
「なぜ日本人ならわかることがわからないの?」
と思う場面があるかもしれません。
しかし、その「日本人ならわかる」は、実は日本の職場文化の中で身についた暗黙のルールかもしれません。
例えば、
- 報告・連絡・相談
- 時間に対する感覚
- 利用者への言葉遣い
- 上司への質問の仕方
- 「わからなくても質問しない」ことの危険性
- 自分から仕事を見つけること
などです。
だからこそ、「察してもらう」のは「日本人特有の感覚」であり、外国人には難しいです。外国人介護職には、職場のルールとして言葉にして伝えることが重要になります。
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6.「質問しない」のではなく「質問できない」のかもしれない
外国人介護職員が質問してこないと、
「理解したのかな?」
と思ってしまいます。
しかし実際には、
「こんなことを聞いたら怒られるかもしれない」
「日本語でどう質問すればいいかわからない」
と感じている可能性もあります。
そこで、「わからないことはありますか?」だけではなく、
「今日の入浴介助で難しかったところはありましたか?」
「この介助で不安だったところはありますか?」
など、具体的に質問することも大切です。
これは、新人の日本人介護職も同様で「分からない」ことが「分からない」状態なのです。
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7.外国人介護職員の育成は「定着」にもつながる
外国人介護職員にとって、
「この職場では成長できる」
「困ったときに相談できる」
「自分を認めてもらえている」
と感じられることは、働き続けるうえでも重要です。
そのため、外国人介護職員の育成は単なる「仕事を教えること」ではありません。
人材育成と定着支援を一緒に考えることが大切です。
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8.指導者が見直したい5つのポイント
外国人介護職員の育成で大切なのは、
「なぜできないのか?」と考えることだけではなく、
「どうすれば伝わるのか?」と考えること。
です。
外国人介護職員の受け入れが増える中、これからは「採用する力」だけではなく、育成する力・定着させる力が介護施設に求められます。
外国人介護職員を「人手不足を補う人材」として見るのではなく、介護の専門職として成長してもらうための仕組みを作ることが、これからの介護現場には必要です。
最後に、現場の指導者がチェックしてみましょう。
| チェック | ポイント |
|---|---|
| □ | 指示を具体的にしている |
| □ | 一度にたくさん説明していない |
| □ | 「見せる」だけで終わっていない |
| □ | 本人に実際にやってもらっている |
| □ | できている部分を伝えている |
| □ | ミスだけを指摘していない |
| □ | 質問しやすい環境を作っている |
| □ | 職場のルールを言葉にして説明している |
| □ | 日本語能力だけで本人を評価していない |
| □ | 成長を確認する機会を作っている |
